+++ 赤ちゃん編 +++


* 花子との出会い
1996年の夏、あるペットショップで花子と出会いました。
2ヵ月になっていてお値下げ品でした。
抱かせてもらうとふかふかで、とても大人しい犬でした。今考えると抱かれるのが嫌で固まっていただけだというのが後でわかりましたが・・・
1度抱いたらもうメロメロです。とりあえず一旦は考えることにして家に帰りましたが、もうすでに心は決まっていました。


*花子がやってきた
次の日の夕方、花子を引き取りに行きました。1996年8月4日のことです。
いろいろな注意を受けてとりあえず家に帰ってきました。
名前は「花子」と決まっていました。
ちょうどその時私の妹が来ていたので、花子を預けて買い物へ。
頭の中は花子とのこれからの楽しい生活でいっぱいです。これがとんでもない思い違いだとはその時は全く考えていませんでした。
「初めての夜は多分泣くから放っておこう」そう決めて就寝。


*とんでもない朝
次の日の早朝、花子は案の定鳴いていました。それもかなり大きな声です。
「慣れるまで仕方がないよ」そう言い合って無視していましたが、寝る気配がありません。
そーっと覗いてみたパパが「ぎゃー!」びっくりして見に行くと、花子はうんちまみれだったのです!
夜中下痢をしたらしく体中もサークル中も凄い状態でした。
とりあえずきれいにしなくちゃいけないので、シャワーです。「なんでこんな朝早くから」パパはぼやいていました。


*トイレトレーニング
1番大事なトイレトレーニング開始です。時間を見計らってトイレに誘導します。
しかーし!最初からきちんとしてくれるわけもなく、失敗ばかり。
トイレで何分も頑張っても出なくて、諦めてサークルの外に出した途端ジャー!
この繰り返しでした。
2時間くらい寝て起きてトイレ・・・というパターンだったけれど、2時間経つのが憂鬱でした。
2日くらいでトイレの場所は覚えたものの、どうしてもそこではしないという日々が続くのです。
原因を考えてみると、どうもトイレに高さがあるのが嫌らしく、フラットな物に替えると少しずつ成功するようになりました。

*破壊魔
とにかく家中のいろんな物を齧りまくってました。
特にお気に入りだったのはやっぱり木製品でした。ダイニングテーブル・イス・テレビの台・敷居・ドア・・・etc
これ以上被害が大きくならないようにと木片を与えてみました。あっという間に粉々になってしまうのでした。


*隅っこが好き?
家にきたばかりの頃、花子はとにかく隅の方や物陰で寝ていました。
心から安心してなかったか、隠れるようにして寝てました。
今の花子の態度のでかい寝方からは想像できません。


*初めてのお出かけ
ワクチンの後、お墓参りに連れて行きました。1時間くらいのドライブです。
トイレに行きたいだろうと少し墓地の回りを歩くことにしました。
ところが全くしません。諦めて車に乗せた途端「ジャー」!我慢していたのか、かなりの量でした。帰り道、車の中に異臭が漂っていたのは言うまでもありません。


*散歩に行こう!
ワクチンも無事終了し、いよいよお散歩開始です。ところが外に出すと怖がって歩こうとしません。家の前から1歩も動かないのです。1週間経っても歩けるのは家の前だけ。
もっと歩こうとすると足を踏ん張ってしまうのです。近所の人に笑われながらも散歩の練習は続くのでした。
結局家の前の道から出られたのは1ヶ月後のことでした。
犬は散歩は好きなものだという思いこみはがらがらと音を立てて崩れ去りました。


*公園デビュー
そんな散歩も慣れてきた頃、公園デビューの日はやってきました。
公園の横を通りかかった時、公園で遊んでいた犬の飼い主さんに「離してごらん」と言われたのです。「他の犬がいるから逃げないよ」と言われおそるおそる初めてのノーリード
花子は一目散に犬たちの元へ。すごいスピードでした。
あんなに楽しそうな花子を見たのは初めてでした。